煙か土か食い物(舞城王太郎)

煙か土か食い物 (講談社ノベルス)

中途半端に推理小説っぽいのがイヤだった。ポール・オースターの影響を受けまくってるのがありありと感じられる。オースターの手法を真似てるだけでオースターほどの完成度に達していない、という感じ。
ただオースターと違うのはエンディング。オースターは大抵エンディングがしょぼい*1けど、この本はプラス志向な終わり方で、そういうのも嫌いじゃない。そういう姿勢が「世界は密室でできている。」を生んだのかな。

*1:オースターは過程が大切なのです。過程が。